研究課題/領域番号 |
16K08912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
塚元 和弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (30253305)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | クローン病 / インフリキシマブ / 薬剤応答性遺伝子 / 治療感受性の機序解明 / 治療抵抗性の機序解明 / 遺伝子診断 / ゲノム創薬 |
研究成果の概要 |
インフリキシマブ治療を受けたクローン病患者127名を10週後と1年後の治療効果で2群に分け,32個の候補遺伝子内の162個の一塩基多型の出現頻度を比較する相関解析を行った。10週後の薬剤応答性遺伝子遺伝子を6つ,1年後は9つ同定した。 多変量解析で相関を認めた一塩基多型を複数組み合わせた中で,10週後では「TRAF2 + TLR2」,1年後では「CD40 + P2RX7 + CASP1」が遺伝子診断のバイオマーカーとして最も有用で,高い確率で治療効果を予測することができた。
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自由記述の分野 |
分子遺伝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クローン病患者に対するインフリキシマブ治療において,投与開始10週後も治療効果が持続する患者と治療効果が消失する患者では,どのような遺伝的背景であるかを解明できた。同様に,投与開始1年後の治療効果についても解明できた。さらに,10週後と1年後に関与する遺伝子は異なり,病態の分子機序が異なっていた。 治療効果に関与していた遺伝子をバイオマーカーに用いた遺伝子診断法を開発した。インフリキシマブを投与する前にクローン病患者の10週後と1年後の治療効果あるいは治療効果消失が予測でき,個々の患者に最適の治療戦略を立案できる材料を提供できたことは,今後の個別化治療につながる成果であった。
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