本研究では、マウスを用いてアルコール依存モデルを作成し、microRNAの発現変化を網羅的に解析した。アルコール依存時の脳内におけるmicroRNAの発現は、側坐核において47種の有意な増加が認められた。一方、腹側被蓋野においてはmicroRNAの発現低下が認められた。次にアルコール依存時における脳内TLR4およびTLR7の発現変化を検討した結果、TLR4およびTLR7ともに腹側被蓋野領域において有意な発現上昇が認められた。本研究の結果、microRNAの発現変動を介したTLRの変化がアルコール依存形成に関わっている可能性が示唆された。
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