研究課題
平成28年度は、院内倫理委員会にて「高齢者肺癌における癌化学療法の身体的影響に関する予防対策確立のための包括的研究」の承認申請を行い受理 (受理番号 3433)されました。UMIN(大学病院医療情報ネットワーク)登録(UMIN000022594)を行いました。さらに平成28年度、29年度において症例登録システムの構築、及び、検体採取システムの構築を行いました。具体的には、症例登録においてIPADを用い病棟、および、検査室から入力を行うと新たに設置したサーバにデータが蓄積されます。ファイルメーカーにて入力画面を構築しています。これにより格段に効率よく解析が可能となりました。検体採取システムとは、大阪市立大学医学部附属病院検査科と連携し、血液検体、血漿、血清、Buffy coatを普段の採血時に追加で採取し、遠心分離、分注、マイナス80度保存を行う一連の動作です。この連携が可能となり同意症例の検体保存が行われています。「MedCity21における検体管理・匿名化システムを含めたバイオバンク事業整備」と連携し、本システムについて(人間ドック 31: 661-667, 2017)に報告しました。また、MedCity21における肺癌発見率については、2019年米国臨床腫瘍学会に投稿、Abstract Publicationとなりました。肺癌以外の呼吸器疾患としてCOPDについてもMedCity21バイオバンク事業整備から検体、画像データを抽出することができ、Nrf2の遺伝子多型を測定、国際学会、及び、英文誌(LUNG,559-564、2019)に発表できました。また、本システムを一部もちいた多施設共同臨床試験についても学会発表、英文誌(Jpn J Clin Oncol, 947-955, 2019)に発表しています。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)
Japanese Journal of Clinical Oncology
巻: 49 ページ: 947-955
10.1093/jjco/hyz088
Lung
巻: 197 ページ: 559-564
10.1007/s00408-019-00251-2