今後の研究の推進方策 |
引き続き、Tsc2(+/-)マウスの脳形態変化という「中間表現型」の原因である、あるいは関連する脳神経病態とその時期を明らかにする。Tsc2(+/-)マウスの脳形態変化が認められた脳領域において、神経細胞やグリア細胞のマーカー分子(NeuN, IbaI, Gfap, Mbp等)で免疫組織化学染色を行い、各種細胞分布の変化を解析する。 Tsc2がコードするTuberinやその関連分子についてwestern blottingや免疫組織化学染色を行い、Tsc2(+/-)マウスの脳神経病態を明らかにする。さらにS6, Ulk1やユビキチン等、タンパク質合成・分解に関わる分子についても免疫組織化学染色を行う。また、TUNEL染色や細胞増殖・細胞死関連分子(PCNA, Ki67, p57kip, Bcl-x, Bax等)の免疫組織化学染色や遺伝子発現解析により、細胞変化の臨界点を明らかにする。
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