研究課題
基盤研究(C)
2型糖尿病患者20名、非糖尿病ボランティア21名にインスリン抵抗性の最も精密な評価法、グルコースクランプ法を行った。肝インスリン分解の強い患者ではインスリン値を用いた指標HOMA-IRよりも、我々の開発したCペプチドを用いた指標CPR-IRがグルコースクランプ試験のインスリン抵抗性指数と強く相関する事を見出した。本結果をPLOS ONE誌に論文掲載した(Okura T, et al.PLoS One. 2018, 23;13:e0197663.)。
糖尿病
インスリン抵抗性の評価方法はグルコースクランプ法が最も精密であるが、2時間以上かかる検査であり、簡便にインスリン抵抗性を評価する方法が必要である。これまで血中インスリン値を用いたHOMA-IRが頻用されてきたが、その信頼性に疑問が生じる症例がある事が問題であった。本研究ではその原因が肝臓におけるインスリンの分解によるものであり、この影響を受けない我々が開発した血中Cペプチドを用いたCPR-IRが有効であることを報告した。本研究により、糖尿病診療や臨床研究に有効な指標が確認され、学術的、社会的にも貢献したと考えられる。