研究課題/領域番号 |
16K08950
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
田中 覚 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50595741)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | PPIA / プロテオーム / タキサン / 乳癌 |
研究実績の概要 |
『研究の目的』で前述しているタキサン系抗癌剤に対する関連タンパク質の候補であるPPIAに関しては、WB法にて薬剤耐性により乳癌細胞株のタンパク発現が増強していることを確認した。そしてsiRNAの手法をもって、乳癌パクリタキセル耐性株のPPIAの発現を減弱させた後にMTTアッセイ法を用いてパクリタキセルに対する薬剤感受性を確認したことろ、薬剤耐性が一部改善していることを確認した。これによりPPIAが乳癌細胞におけるパクリタキセル耐性の関連タンパク質の1つであることを証明し、論文報告をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
候補タンパク質を2つ挙げていたものの、もう一方のタンパク質に関しては予定していた同様の検討が、平成28年度に行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
候補タンパク質の薬剤耐性がin vtroで証明され次第、患者血清等を用いて薬剤耐性獲得のマーカーとなりうるかの検討を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた候補タンパク質についての検討が、平成28年度に予定通り行えなかったため次年度使用額が発生したものと考える。
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次年度使用額の使用計画 |
前年度行う予定であったが行えなかった内容については、引き続き今年度で行うことにしているため、当該次年度使用額を用いる計画である。
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