研究実績の概要 |
本邦における脂質異常症, 特に高トリグリセライド(TG)血症および低HDLコレステロール(HDL-C)血症に及ぼす種々の遺伝因子を明らかとすることを目標としている。 福岡大学病院での脂質検査症例を、血清脂質値, リポ蛋白値および臨床経過よりWHO分類5型に分類後、特に高TG血症および低HDL-C血症に注目して解析を行っている。血中白血球分画よりDNAを抽出し, 脂質異常症関連遺伝子の複数遺伝子の変異・SNP解析を行い, 脂質異常症との関係を明らかとする研究を行っている。 現在までに次世代シーケンサーを用いたエクソーム解析の手法を習得し、脂質異常症との関連が報告されているAPOA1, APOA5, APOB, APOC2、APOC3、APOE、LDLR、PCSK9、LDLRAP1、LPL、LIPC、GPIHBP1, ANGPTL3、SCARB1を含む200を超える遺伝子について網羅的に遺伝子解析を行った。
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