研究課題
ヒト凝固第X因子(野性型)の全長cDNA およびヒトFurin の全長cDNA をヒト肝臓由来cDNA ライブラリーよりPCR クローニングした。野生型凝固第X因子cDNAにアンチトロンビンとの親和性に重要と思われる部位(p.372Arg)に変異を導入し変異型cDNA をクローニングした。野生型および変異型凝固第X因子発現ベクターを作成した。Furin発現ベクターを構築し、凝固第X因子・Furin共安定発現細胞株の樹立を目指した。安定細胞発現細胞株作成に使用する細胞株を従来使用してきたHEK293に加えて、より発現量が多くなることを期待してHEK293T細胞も使用した。細胞株共発現のため細胞株選択に使用する抗生剤を2種類組み合わせて、より生理的なFurinによる水解を受けた2本鎖のリコンビナント凝固第X因子発現系を構築した。生理的凝固第X因子アクチベータ(活性型第VII因子・組織因子・カルシウムイオン)を用いた凝固第X因子活性化法を検討した。変異凝固第X因子の性状、検出測定法を検討・設定し、アンチトロンビン抵抗性凝固第Xa 因子を検出する測定系を設定した。第Xa因子特異的発色性合成基質に従来品(S-2222)に比して高感度の基質(S-2765)が入手可能と2種類の発色性合成基質を使用した。アンチトロンビン抵抗性凝固第Xa因子検出検査法においても各種抗血栓薬(未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、フォンダパリヌクス、エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバン)の影響およびその回避法を検討した。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
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