研究課題
1.甲状腺癌細胞におけるNkx2-1強制発現による甲状腺癌細胞死誘導効果の分析Nkx2-1遺伝子導入によるBHP18-21v細胞の細胞死誘導の詳細を分析するため,Annexin VとDNA結合試薬を用いてapoptosisとnecrosisをリアルタイムで観察した。その結果,AdTTF-1感染細胞においてapoptosis および necrosisの両者がが検出された。Apoptosisは感染後48hより認め,72hでピークを示した。Necrosisは72h以降に明らかとなった。一方,Control (AdLacZ感染細胞) においては,apoptosis,necrosisともに未感染細胞との差を認めなかった。2.ARG2遺伝子発現のNkx2-1遺伝子誘導apoptosis/necrosisにおける役割分析ARG2遺伝子に対するsiRNAを導入し,ARG2遺伝子発現に対する効果を測定した所,Nkx2-1遺伝子によるARG2遺伝子発現誘導は完全に抑制された。次に,ARG2-siRNA導入によりNkx2-1遺伝子による細胞死誘導は20%抑制された。従って,Nkx2-1による細胞死誘導効果の少なくとも一部はARG2遺伝子発現誘導が関与している事が明らかとなった。さらにARG2-siRNA導入のapoptosisおよびnecrosis誘導への影響を検討した所,AdTTF-1感染後のapoptosisは,control (Negative-siRNA) に対し32%抑制され,necrosisはcontrolに対し42%抑制された。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 1件、 招待講演 7件)
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