研究課題/領域番号 |
16K08974
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
冨木 裕一 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40245725)
|
研究分担者 |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
大永 崇 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 副主幹研究員 (10416133)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 血中循環腫瘍細胞 / 大腸癌 / マイクロ流体チップ / リキッドバイオプシー / 腫瘍マーカー |
研究成果の概要 |
大腸癌(CRC)を診断する血中循環腫瘍細胞(CTCs)検出システムの開発を行った。本システムではCTCを捕捉する新デバイス「CTC-chip」を使用する。 CTC-chipの高い捕獲効率をCRC細胞懸濁液を使用し確認した。次にstageII-IVの13例においてCTC検出を行った。採血1mL中のCTC数はstageII-IIIにおいてstageIVの患者よりも低かった。StageIIからIVの92%の症例から CTCが検出され、これはCA19-9による陽性率よりも有意に高かった。さらにCTCはCEAおよびCA19-9による結果が陰性の症例を含め、StageII-IIIの全症例で検出された。
|
自由記述の分野 |
腫瘍外科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌は早期診断により治療効果が高まること、また再発発生の場合も早期対応にて最適治療を行うことができる。今回開発したCTCチップで大腸癌の血中腫瘍細胞を捕捉・同定・計測する方法により、CTCが鋭敏な腫瘍マーカーとして機能し、大腸癌の採血検体による鋭敏な診断が可能になるであろう。またCTC濃度検出によって、癌の進行の検出を容易にすることからも、臨床上の意義は大きい。
|