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2019 年度 研究成果報告書

慢性腎臓病の合併症進展機構に関わるエピゲノム異常の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08975
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病態検査学
研究機関昭和大学

研究代表者

本田 浩一  昭和大学, 医学部, 教授 (70297000)

研究分担者 小林 靖奈  新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (20276611)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードエピジェネティクス / 慢性腎臓病 / 心血管病 / 栄養障害
研究成果の概要

本研究の目的は、慢性腎臓病(CKD)に高頻度に合併する心血管病や栄養障害などの発症・進展と標的となるDNAの後成的変化との関係を基礎的および分子疫学的に検証することであった。
解析の結果、保存期CKD患者、透析患者ともに抗加齢因子(Klotho、Sirtuin1遺伝子)の後成的遺伝子変性が増加し、心血管病患者ではKlotho遺伝子のメチル化の頻度が高い傾向にあった。透析患者では約70%の患者でKlothoとSirtuin1遺伝子のメチル化を認めており、特にKlotho遺伝子のメチル化を有する透析患者では、心血管病の罹患率が高く、栄養障害のマーカーが有意に低下していた。

自由記述の分野

慢性腎臓病の合併症

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病(CKD)は慢性炎症・酸化ストレスを呈することが多く、心血管病や栄養障害の合併頻度が高い。本研究では慢性炎症・酸化ストレス環境での抗加齢因子の後成的遺伝子変化に焦点を当て、心血管病や栄養障害との関係を探索することである。本研究成果からCKD患者では抗加齢因子の後成的変化が心血管病や栄養障害の発症と関係する可能性が考えら、それらの合併症に対するDNAメチル化診断が可能となる。また、DNAの後成的変化は可逆的である為、新規治療戦略へ展開が可能となる。その結果、予防医療や在宅医療の推進などの医療費の削減につながる研究成果と考える。

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公開日: 2021-02-19  

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