研究成果の概要 |
モノヨード酢酸誘起マウスOA膝関節に骨髄由来肥満細胞(BMMC)を移入すると、痛みが再発した。正常関節にBMMCを移入しても痛みが発生しないので、OA関節内でBMMCが脱顆粒し疼痛因子を放出したと考えられる。プロテアーゼ活性化受容体2のアンタゴニスト存在下でBMMCを移入すると痛みが発生しないことは、脱顆粒により放出されたトリプターゼが疼痛因子として働くことを示す。ATP分解酵素アピラーゼはBMMCによる痛み再発を低減するので、BMMCの脱顆粒に細胞外ATPが関与する可能性がある。BMMCによる痛み再発はIL-1b, IL-6, CXCL2, CCL2, MMP9の遺伝子発現上昇を伴っていた。
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