本研究の目的は、生体イメージング技術により肝多段階発がんモデルを経時的かつ非侵襲的に評価することである。小動物用11.7T-MRI、汎用性がある小動物用1.5T-MRIの2つのMRI機器を使用し、がん化までの経時的な病態変化を検出・評価した。肝疾患モデルおよび肝多段階発がんモデルを作成し、薬物誘発による急性および慢性肝炎モデルの作成に成功した。ラット肝臓のGd-DTPAおよびGd-EOB-DTPA撮影法の確立を行い、急性および慢性肝炎モデルにおいて、Gd-EOB-DTPAの取り込み能の低下と排泄能の低下を画像化することに成功した。
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