研究課題/領域番号 |
16K09026
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
米虫 敦 関西医科大学, 医学部, 講師 (80360254)
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研究分担者 |
千田 浩一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (20323123)
松原 孝祐 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30507372)
本郷 哲央 大分大学, 医学部, 講師 (70419646)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 放射線被曝 / ハイブリッド手術 / 放射線防護 / 水晶体 / 職業被曝 |
研究実績の概要 |
ICRP2011年声明で眼の水晶体に対する線量限度が大幅に引き下げられた。本邦ではX線透視下での画像下治療と外科手術を併用したハイブリッド手術が普及しつつあるが、ハイブリッド手術に従事する医療従事者の水晶体線量について基礎的なデータが存在しない。応募者の過去の研究データをあてはめると、ハイブリッド手術に従事する多くの医療従事者が、容易に水晶体の等価線量限度に到達する可能性がある。 本研究では、X線透視を併用した手術に従事した医療従事者の水晶体被曝線量の実態を明らかにすることで、ハイブリッド手術における適切な水晶体防護手法を提唱し、医療従事者の被曝防護への啓蒙を深め、将来の放射線性白内障の発生を予防する。 近年、X線透視を用いた画像下治療と外科的手技を併用したハイブリッド手術が普及し始めている。 ハイブリッド手術室の設備は手術台としての汎用性を担保するために、放射線防護カーテンや天吊り防護板などの放射線防護装備の使用に制約が加わる。しかしながら、我が国の一般的な病院組織では、ハイブリッド手術室は手術部の管理下に置かれ、放射線部による管理は補助的なものに留まることが多い。ハイブリッド手術は心臓血管外科医などの非放射線科医によって施行されることが一般的であり、スキルを重視する意識が強い一方で、術者の放射線防護に対する認識は必ずしも十分ではない。このような背景から、ハイブリッド手術では手技自体の利便性が最優先され、医療従事者の被曝防護が軽視されている可能性がある。 このように過量な被曝の危険性があるにもかかわらず、ハイブリッド手術に従事する医療従事者の水晶体線量について充分な基礎的データが存在しないのが現状である。 本年度は、いわゆる臨床研究法案の施行に伴う倫理申請の厳格化に対する情報を収集。研究代表者の施設における倫理審査基準に適合した研究申請書を作成し、現在、倫理審査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
いわゆる臨床研究法案の施行に伴い、倫理審査のルールが厳格化した。新ルールに対応するための倫理申請に多大な時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究代表者の施設において、倫理審査中である。倫理審査員会の承認が得られれば、多施設における本格的なデータ収集を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
いわゆる臨床研究法案へ対応するたも、倫理承認に時間が掛っている。
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