研究課題/領域番号 |
16K09026
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
米虫 敦 関西医科大学, 医学部, 講師 (80360254)
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研究分担者 |
千田 浩一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (20323123)
松原 孝祐 金沢大学, 保健学系, 教授 (30507372)
本郷 哲央 大分大学, 医学部, 講師 (70419646)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 放射線防護 / 被ばく防護 / 放射線被ばく / ハイブリッド手術 |
研究実績の概要 |
ハイブリッド手術における医療従事者の水晶体被曝線量評価に関する多施設共同研究について、研究参加施設のリクルートが進んでいる。臨床研究法により、倫理審査等の各施設での手続きの煩雑化が問題となっているが、各施設において対応が進んだ。 多施設共同 非ランダム化 前向きコホート試験として、ハイブリッド手術に従事する医療従事者(医師または看護師)の水晶体被曝量を測定する。 線量測定には超小型線量計(nanoDot線量計)およびクイクセルバッジを使用する。研究協力に同意が得られた測定対象者について、超小型線量計を取り付けた防護メガネ(パノラマシールド エクストラワイド)およびクイクセルバッジを使用して線量測定を行う。測定期間は1ヵ月として、期間中に従事したハイブリッド手術における被曝を測定する。 現時点で2施設での測定が終了した。 SARS-CoV-2によるCOVID-19流行により、一部の医療機関では、平時の臨床業務が制限を受けている状況にある。また、2021年より職業被ばくにおける線量限度が改定され、各施設における被ばく状況が本研究の開始時と比して変化している。このため、現時点で収集されたデータを取り纏めて、ハイブリッド手術における水晶体被ばくの検討を行う。 本研究により、X線透視を併用した手術に従事した医師、看護師の水晶体等価線量を、超小型線量計を取り付けた放射線防護メガネを使用して測定し、日本国内における実態の把握が可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、本研究参加施設において、断続的に入院制限や診療制限を受けている状態にある。また、2021年より職業被ばくにおける水晶体の線量限度が改定され、各施設における被ばく状況も研究開始時と比して変化した。
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今後の研究の推進方策 |
今後のCOVID-19の感染状況が不透明であり、また、2021年より職業被ばくにおける水晶体の線量限度が改定され、各施設における被ばく状況も研究開始時と比して変化した。このため、現時点で収集されたデータを取り纏めて、検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の流行により、一部の医療機関で診療制限や入院制限が行われた為、線量測定の日程調整が困難となった。 次年度では、今後のCOVID-19の流行状況、および、2021年より改訂された職業被曝の水晶体の線量限度を鑑み、現時点で収集されたデータを取り纏めて結果の検討を行う。
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