研究課題
ハイブリッド手術における医療従事者の水晶体被曝線量評価に関する多施設共同研究について、研究参加施設のリクルートが進んでいる。臨床研究法により、倫理審査等の各施設での手続きの煩雑化が問題となっているが、各施設において対応が進んだ。多施設共同 非ランダム化 前向きコホート試験として、ハイブリッド手術に従事する医療従事者(医師または看護師)の水晶体被曝量を測定する。線量測定には超小型線量計(nanoDot線量計)およびクイクセルバッジを使用する。研究協力に同意が得られた測定対象者について、超小型線量計を取り付けた防護メガネ(パノラマシールド エクストラワイド)およびクイクセルバッジを使用して線量測定を行う。測定期間は1ヵ月として、期間中に従事したハイブリッド手術における被曝を測定。2施設での測定が終了した。SARS-CoV-2によるCOVID-19流行により、一部の医療機関では、平時の臨床業務が制限を受けている状況にある。また、2021年より職業被ばくにおける線量限度が改定され、各施設における被ばく状況が本研究の開始時と比して変化している。このため、現時点で収集されたデータを取り纏めて、ハイブリッド手術における水晶体被ばくの検討を行う。本研究により、X線透視を併用した手術に従事した医師、看護師の水晶体等価線量を、超小型線量計を取り付けた放射線防護メガネを使用して測定し、日本国内における実態の把握が可能となる。今回の測定結果で、適切な防護を行えば、水晶体の被曝限度に到達する可能性は低いと考えられた。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件)
Interv Radiol (Higashimatsuyama)
巻: 7 ページ: 54-57
10.22575/interventionalradiology.2022-0004.
巻: 7 ページ: 49-53
10.22575/interventionalradiology.2022-0010. eCollection 2022 Jul 1.