研究課題/領域番号 |
16K09047
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 菜歩 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (80396580)
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研究分担者 |
中谷 直樹 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (60422094)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 配偶者 / 予防医学 / 生活習慣病 / 健康管理 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「東日本大震災後の夫婦は、生活習慣および疾患を共有しているか」を検証することである。本研究では、東北メディカル・メガバンク事業地域住民コホート調査で収集したデータを用いて解析を行う。解析には夫婦単位でのデータベースが必要となる。今年度は、地域住民コホートの参加者約50,000名の収集情報が格納された既存のデータベースから、①住所②年齢③性別④現在の同居者の詳細(人数、続柄)をもとに夫婦となるペアを同定・抽出し、収集情報を統合した夫婦単位のデータベースを構築することを目標とした。 地域住民コホート調査では「家族関係調査票」を用いて調査に参加している同居者の人数と続柄(配偶者、父、母、子、孫、子の配偶者、配偶者の母、配偶者の父、その他)についての情報を収集している。実際に参加者が記入してきた続柄情報は多様であり、予想以上の確認作業が必要となったため、同居者情報の入力が遅れている状況であった。したがって、今年度は未入力の家族関係調査票の情報を既存のデータベースに入力する作業を行った。 入力作業は順調に進行し、年度内に家族情報の入力を完了することができた。同居配偶者、親子に加え、配偶者の親、孫、兄弟姉妹、甥姪など多様であった。入力の完了したデータベースから、夫婦ペアを同定・抽出した。夫婦ペアは5,758組同定された。 当初予定していた生活習慣や既往等の解析に必要な情報を抽出・付与した解析用のデータベースの構築までには至らなかったが、予想よりもはるかに大きなサンプルサイズでの検証が可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた生活習慣や既往等の解析に必要な情報を抽出・付与した解析用のデータベースの構築までには至らなかったが、夫婦ペアは5,758組同定・抽出され、予想よりもはるかに大きなサンプルサイズでの検証が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は抽出した夫婦に関して、本研究の解析に必要な情報を抽出した夫婦単位のデータベースを完成させる。構築した夫婦単位のデータベースを用い、「東日本大震災後の夫婦は、生活習慣および疾患を共有しているか」を検証するための解析を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
東北メディカル・メガバンクで収集している家族情報そのものの入力が遅れていたため、今年度予定していた新規のデータベース構築に関する研究支援者の雇用を次年度に見送らざるを得ず、人件費を使用しなかった。その分、次年度研究支援者雇用後に使用する物品、研究環境整備のための費用を先に支出することとなった。したがって、差し引きで次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は物品費の支出が少なく、人件費に支出し、次年度使用額と合わせて消化予定である。次年度より雇用する研究支援者はすでに決定している。
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