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2020 年度 実績報告書

遺伝子損傷の防御と修復に関るDNAメチル化に着目した身体活動とがんのコホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K09058
研究機関佐賀大学

研究代表者

原 めぐみ  佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)

研究分担者 田中 恵太郎  佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
西田 裕一郎  佐賀大学, 医学部, 講師 (50530185)
島ノ江 千里  佐賀大学, 医学部, 教授 (10734064)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺伝子損傷 / 酸化ストレス / 身体活動
研究実績の概要

本研究の目的は、遺伝子損傷の防御と修復の観点から、がん罹患関連要因をコホート研究にて検討する事である。ベースライン調査時点でがんの既往のない11,479人、平均追跡期間 8.65年(SD:1.5年)から、964人の新規がん罹患を、女性 6616人、平均追跡期間 8.72年(SD:1.4年)から129例の新規乳がんの罹患を登録し、がん罹患データベースを完成させた。前年度までの検討において、身体活動がMnSODの遺伝子プロモーター領域のメチル化に関連する事や、MnSOD Val16Ala多型によって、身体活動と尿中の遺伝子損傷マーカーの関連が異なる事が明らかとなっており、この多型ががん罹患にも影響を及ぼしている可能性が示唆された。そこで、MnSOD Val16Ala多型、年齢、肥満、エネルギー摂取、加速度計で測定した身体活動や生活習慣とがん罹患の関連についてCox比例ハザードモデルを用いて解析した。多変量解析の結果、A/A型は乳がんリスクが3.06 (95%CI:1.35-6.94)倍、BMI23以上は23未満に比べて1.41 (1.00-2.01)倍高かった一方、身体活動や遺伝子損傷マーカーとの有意な関連は認めなかった。V/V型、A/V型でかつBMI23未満の者の乳がんリスクを1とすると、V/V型、A/V型でBMI23以上の者、A/A型でBMI23未満の者、A/A型でBMI23以上の者の乳がんリスクは、それぞれ、1.36 (95%CI:0.95-1.96)、1.92 (95%CI:0.47-7.85)、5.89 (95%CI:2.14-16.25)と、相乗的なリスクの上昇がみられた。このことは、A/A型保有者では、身体活動を増加させることに限らず、肥満を抑制することが乳がん予防につながる可能性を示唆するものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 佐賀大学医学部社会医学講座予防医学分野

    • URL

      https://prevent.med.saga-u.ac.jp/

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公開日: 2021-12-27  

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