研究実績の概要 |
(1)本研究課題を推進する過程で得られた、日本の手足口病および中国の水痘に関する結果が、査読付き英文学術誌に掲載された。前者の論文では、手足口病を例にして、感染症が流行する気温の閾値を求める方法を提起した(Sumi A, Toyoda S, Kanou K, et al. Epidemiol Infect. 2017; 145: 2896-2911)。日本の手足口病について調べた結果は、5~32℃であった。後者の論文では、亜熱帯に位置する中国・武漢市の水痘流行パターンを定量的に調べ、得られた結果を日本の結果(発表済)と比較した(Chen B, Sumi A (corresponding author), Wang L, et al. BMC Infect Dis. 2017; 17: 538-546)。 (2)本邦の47都道府県別の結核サーベイランスデータについて得られた結果を査読付き英文学術誌に投稿中である。本結果を国際学会で発表した(Sixth International Conference on Infectious Disease Dynamics. 2017: Sitges, Spain)。 (3)本研究課題を推進する過程で得られた、フィンランドおよびデンマークの水痘に関する結果を執筆し、査読付き英文学術誌に投稿中である。本論文では、亜寒帯に位置するフィンランド・デンマークでの水痘流行パターンを定量的に調べ、得られた結果を中国・武漢市(亜熱帯)および日本(温帯)の結果と比較した。 (4)フィンランドの結核データをヘルシンキ大学附属図書館で入手し、現在データ整理および解析中である。 (5)中国・武漢市の地域別の結核データを現在解析中である。
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