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2018 年度 研究成果報告書

HDLサイズに関連する新規酸化HDL指標の測定意義に関する検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09068
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 疫学・予防医学
研究機関自治医科大学

研究代表者

小谷 和彦  自治医科大学, 医学部, 教授 (60335510)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードHDL / LDL / 高コレステロール血症 / 脂質異常 / 生活習慣 / 慢性腎臓病 / 心筋梗塞 / 地域疫学
研究成果の概要

高密度リポ蛋白コレステロール(high-density lipoprotein cholesterol:HDL-C)は抗動脈硬化的と言われるが反する事象も報告され、HDLの多面的研究が求められる。HDLの不均一性に鑑み、小型HDLの酸化変性を測定し、この指標の意義や制御について検討した。動脈硬化性の病態や疾患で本指標は高値を呈し、これはHDLサイズと酸化ストレスの動脈硬化への関連を反映していると考えられた。喫煙では本指標はHDLのコレステロール引き抜き能と正相関し、非喫煙でその相関は弱かった。この結果は喫煙と動脈硬化との関係に対する理解の一助になり得る。本指標を用いての更なる検討が期待される。

自由記述の分野

地域臨床検査医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般に、HDL(コレステロール)は動脈硬化に対して善玉として、また酸化(ストレス)は動脈硬化に対して回避すべき状相として有名である。しかし、最近、HDLは善玉でない場合のあることが認知され、HDLに関する更なる研究が求められている。この度、喫煙習慣や動脈硬化の保有に対して、HDLの有する不均一さの要因であるサイズに着目し、更にその酸化変性の程度の測定によって、その関係の理解を深められることが示唆された。この測定値はHDLコレステロールとは必ずしも同様の挙動をしないことに留意したい。このような研究成果は、予防医学や臨床医学におけるHDLコレステロールに対する取扱を将来的には刷新する可能性を持つ。

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公開日: 2020-03-30  

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