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2016 年度 実施状況報告書

血清トランス脂肪酸レベルと食物アレルギー発症の関係

研究課題

研究課題/領域番号 16K09074
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

浦島 充佳  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80203602)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードトランス脂肪酸 / 多価不飽和脂肪酸 / 食物アレルギー
研究実績の概要

当該研究では、我々の進行中の「食物アレルギー予防効果に関するランダム化臨床試験(UMIN000011577)」の5か月時と2歳時、それ以外の時の採血残血清を二次利用することにより「トランス脂肪酸(Trans fatty acid: TFA)、あるいはω3やω6などの多価不飽和脂肪酸(poly unsaturated fatty acid: PUFA)* の中で、食物アレルギーの発症と関係するものがあるか否かを検証することが目的である。
臨床試験は順調に推移しており、平成28年の5月で310例の登録を終了した。ほぼ全例で5か月時の採血を終了し、2歳時の採血も半数以上で終了した。即時型食物アレルギーは55例(17.8%)で発生している(まだ増える見込み)。全例が2歳の誕生日をむかえるまでフォローアップするので、試験は平成30年の5月で終了予定である。
平成28年度はおよそ400検体のPUFAを測定し、TFA測定の検量線を描くところまで終了した。統計解析、食物アレルギーとの関係性ならびに母親の食生活との関係性は全例のPUFAおよびTFA測定が終了した時点で行う予定である。

*ラウリン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、γ-リノレン酸、リノレン酸、アラキジン酸、エイコセン酸、エイコサジエン酸、5-8-11エイコサトリエン酸、ジホモ-γ-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ベヘニン酸、エルシン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、リグノセリン酸、ドコサヘキサエン酸、ネルボン酸、

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「食物アレルギー予防効果に関するランダム化臨床試験」は順調に進行しており、フォローアップ率も99%以上である。本研究の方では既に有意差もでている。当該研究では、PUFAの測定は順調であるが、TFAの測定システムに若干の遅れがでている。しかし、HPLC により検量線を描くことに成功し、平成29年度は鋭意検体測定の実施に入る。

今後の研究の推進方策

平成29年度中におよそ9割の採血を完了する(5月いっぱいで全てを終了する)。そのため、平成29年度はTFAとPUFA の測定の7~8割を完了する予定である。それ以外にも必要に応じて25OHD, 総IgE値、抗原特異的IgE 値を測定していく。平成30年度8月までに全ての測定を完了し、臨床データ、アンケートデータとの関係性をみいだすべく統計解析を実施する。平成30年度中に英文雑誌に投稿する。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度、TFA測定が進んでいなかっため、予算が余った。また、IgG4の外注もまだ委託していないのも予算が余った理由である。

次年度使用額の使用計画

平成29年度はTFA 700検体、PUFA 300 を測定し、予算に余裕があればIgG4 なども測定する。

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公開日: 2018-01-16  

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