研究課題
本研究の課題は、一般住民を対象とした住民検診において腸内フローラおよびそれらを介した代謝産物と動脈硬化性疾患および危険因子との関連を疫学的に検討することを主な目的としている。主な研究計画としては以下の通りである。①平成28年および29年度に宇久島住民検診を実施し、一般的な検査項目および栄養調査を実施することについては、計画通りに住民検診を実施し、データの収集を完了している。②平成28年および29年度の宇久島検診対象者において糞便検査を実施し腸内フローラの網羅的解析を行うことについては、1検体10万円以上というかなり高額な費用が必要であり、資金面で数百人の対象者での網羅的な解析は困難な状況であり、実施に至っていないのが現状である。③動脈硬化関連因子および食事由来の栄養素と腸内フローラ属種との関連の解析については、②の実施困難な状況であることより腸内フローラ属種の同定が困難であり、実施に至っていない状況である。④腸内フローラを介した代謝産物と動脈硬化関連因子についての検討いついては、TMAOやその他の代謝産物について測定を行うために情報収集を行い検討している状況である。
3: やや遅れている
研究の目的のひとつである住民検診における糞便検査において腸内フローラの網羅的な解析の実施と動脈硬化危険因子となりる腸内フローラの同定については未だ実施困難な状況であり、計画より遅れている状況である。他の目的のひとつである、代謝産物TMAOと食事摂取による各種栄養素との関連について検討を進めている状況である。
次年度も引き続き経年的な住民検診を実施する予定である。腸内フローラの網羅的な解析の代替となるべく、腸内フローラと動脈硬化性疾患とを結びつける代謝産物についての測定を実施し疫学的な解析を行い成果を報告する予定である。
当初予定していた糞便検査による腸内フローラの網羅的な解析が実施困難な状況にあったことによるが、次年度にさらなる検診の実施による諸費用と代替となる検体検査などを実施することに使用する予定でる。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件)
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