研究課題/領域番号 |
16K09090
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
細野 覚代 愛知県がんセンター(研究所), 疫学・予防部, 主任研究員 (80402600)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 個別がん予防 / 健康教育 / 科学コミュニケーション |
研究実績の概要 |
介入研究準備として、我々が以前に開発した個別化乳がん予防介入ツール(乳がんリスク予測と健康教育用コンテンツ)のブラッシュアップを行った。健康教育用コンテンツとして、乳がんリスク予測モデルや乳がん予防に関する説明用映像媒体やリーフレット、遺伝的リスクと生活習慣情報を含む結果報告書、乳がんの一次予防と二次予防についてまとめた小冊子等を制作する予定である。 本年度は遺伝カウンセリング研修と科学コミュニケーション研修を受けた。研修で遺伝カウンセリングのスキルを向上させることができた。また、科学コミュニケーション研修を通じて、一般市民に理解しやすい文章作成を心がけるようになった。これらの研修を元に、研究説明用リーフレットと乳がんの一次予防と二次予防についてまとめた小冊子や結果報告書作成に取り組んだ。 乳がんリスク予測モデルや乳がん予防について説明する映像媒体については、委託候補となっている業者と打ち合わせを行い、市民に伝わりやすい表現について一緒に検討した。 また、学会発表も行い、健康教育用コンテンツ作成や介入研究実施に対する助言を受けることができた。 研究補助員には様々な打ち合わせに同席してもらい、研究への理解を深めてもらった。また、コンテンツ作成の際には市民目線でコメントを述べてもらい、参考意見とした。遺伝子解析技術の修練は順調に進んでいる。 研究に協力してくれる健診センターについては、まだ探している状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力機関となる健診センターがまだ決まっていないので、介入研究の具体的な準備が始まっていない。 健診センターでの研究体制整備が本研究の要となっているため、来年度早々には健診センターを決定し、先方のスタッフと協議したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力機関となる健診センターの決定を最優先とする。決まり次第、スタッフと相談し、健診業務と研究活動が円滑に実施できるよう協議する。 研究代表者が所属施設を変わるため、遺伝子解析については実験室の整備を行う必要がある。必要な試薬等を購入し、研究実施に備える。さらに、研究補助員とも打ち合わせを行う。 様々な健康教育用コンテンツ案をまとめ、研究に使えるように準備しておく。 研究参加者を集めるための広報等も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新規の研究補助員を雇用しなかったので、人件費・謝金の支出が0円となった。 健康教育用コンテンツも、印刷や業務委託等の費用が発生しなかったので、その他の項目の支出が0円となった。
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次年度使用額の使用計画 |
研究代表者が所属機関を変わるので、研究補助員の雇用や新しい実験室の整備等に使用する。 また、健康教育用コンテンツ作成の印刷代、業務委託等で使用する。
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