地域一般集団において、血中ペントシジン値(PENT値)の性差は明らかではなかったが、年齢とともに大きく上昇した。PENT値が上昇すると、高血圧、脂質異常症、糖尿病の治療割合も高くなり、頸動脈超音波検査の最大内膜中膜複合体厚も増加した。 脳卒中集団と地域一般集団(性・年齢をマッチング)で、PENT値を比較すると、脳卒中集団で低値であった 。一方、高血圧、脂質異常症、糖尿病の内服治療割合、喫煙率、心房細動の有病率はいずれも脳卒中集団で高く、動脈硬化の危険因子の有病率が高い脳卒中集団においてPENT値が低値である原因については解明できなかった。
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