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2017 年度 実施状況報告書

有機リン殺虫剤曝露は注意欠陥/多動性障害の発症リスクになりうるか?

研究課題

研究課題/領域番号 16K09102
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

伊藤 由起  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80452192)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード有機リン系殺虫剤 / ADHD
研究実績の概要

近年、有機リン系(OP)殺虫剤曝露と注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの神経発達の負の関係が疫学研究で示唆されている。しかし、O P曝露がADHDを引き起こす可能性があるかどうかは、結論が出ていない。さらに、想定されるメカニズムも明らかになっていない。そこで、本研究ではOPの化学構造に着目し、OPがADHD様行動を引き起こす可能性を検討した。さらに、ADHD患者を対象にした症例対象研究を実施し、ADHD患者の尿中のOP曝露量を測定しOPとADHDの関係について考察することとした。
昨年度に引き続き、幼若期の28-35日齢のラットにOP化合物を投与後のADHD様行動の評価を高架式十字迷路試験を用いて行った。また、昨年度までに想定されたOP化合物の標的酵素群について、OP投与後の脳内の酵素活性を測定した、実際にOP化合物投与後に酵素活性の低下が見られることを明らかにした。
疫学研究については、性・年齢のマッチングをした上で、OPの共通代謝物であるジアルキルリン酸濃度の測定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画よりも対象児のリクルートに難航したが、現在は概ね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

最終年度に向けて、論文作成を進める予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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