研究課題/領域番号 |
16K09106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
苅田 香苗 杏林大学, 医学部, 教授 (40224711)
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研究分担者 |
吉田 正雄 杏林大学, 医学部, 准教授 (10296543)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 自律神経機能 / 浮流粒子状物質 / PM2.5 / 火山噴火 / 心理的ストレス / 文献レビュー |
研究成果の概要 |
桜島火山周辺地域に在住する男子大学生において、噴火による降灰や浮遊粒子状レベル(SPM, PM2.5)の変動が自律神経機能および心身のストレス状態に影響を及ぼすか検討を行った。 調査の結果、屋内安静時と屋外歩行時の交感神経および副交感神経指標は、対照群の大学生と比べ差異は見られず、ストレス指標となる唾液中アミラーゼ活性値、自記式質問票によるストレス反応・特性不安得点等についても 違いは認められなかった。研究期間中(2016-2018年)の桜島周辺におけるSPMやPM2.5は高レベルとならなかったため、さらなる研究が必要である。
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自由記述の分野 |
公衆衛生学・環境保健
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火山噴火地区周辺に在住する健康な若年成人において、自律神経系の機能失調が誘発されているか否かは本研究では明らかにされなかったが、既存文献を比較・参照すると、火山活動が活発化しPM2.5等が上昇した際に自律神経機能が低下する可能性は高い。 継続して自律神経機能への悪影響をモニタリングすることで、若年期から潜在性の健康障害に注意を向けることにつながり、将来の循環器系生活習慣病の発症予防に資すると思われる。
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