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2018 年度 研究成果報告書

インジウム曝露による腎肝への影響に関する疫学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中野 真規子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70384906)

研究協力者 大前 和幸  
田中 昭代  
平田 美由紀  
岩澤 聡子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードインジウム / 腎 / 肝
研究成果の概要

本研究はIn曝露作業者の腎/肝の慢性影響を検討した。参加者の平均年齢43歳、血清In濃度(In-S)5.0ng/ml(範囲<0.1-45.2)、KL-6 403U/ml(範囲143-1940)、参加者をIn-S別4群(低・中・高・超高濃度群:In-S<1, 1≦In-S<3, 3≦In-S<20, 20≦In-S)に分類した。
腎癌罹患はなく、In-SとALP(r=0.331)、In-SとシスタチンC(r=0.446)の間に弱い相関を認め、In-SとシスタチンCの所見率との間に量反応関係の傾向を認めたが、年齢調整後関連はなくなった。高/超高濃度群のn数が少ないため、さらなる検討が必要である。

自由記述の分野

産業疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2011年以降、韓国の世界シェアが伸びたが、TV画面サイズの大型化、スマートフォン、タブレット端末などタッチパネル搭載製品の拡大から日本のシェアは減っていない。世界で規模最大の維持フィールドでの本コホート研究の結果は、これまでインジウム化合物と肺障害の因果関係を証明、生物学的許容値の設定や労働安全衛生法の改正等、リスクマネジメントに直結してきた。これに腎蔵、肝臓への慢性影響の評価の研究結果が加われば、インジウム曝露による慢性影響の全貌がさらに明らかになり、In曝露の慢性影響の評価において、世界をリードできる。

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公開日: 2020-03-30  

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