研究成果の概要 |
本研究はIn曝露作業者の腎/肝の慢性影響を検討した。参加者の平均年齢43歳、血清In濃度(In-S)5.0ng/ml(範囲<0.1-45.2)、KL-6 403U/ml(範囲143-1940)、参加者をIn-S別4群(低・中・高・超高濃度群:In-S<1, 1≦In-S<3, 3≦In-S<20, 20≦In-S)に分類した。 腎癌罹患はなく、In-SとALP(r=0.331)、In-SとシスタチンC(r=0.446)の間に弱い相関を認め、In-SとシスタチンCの所見率との間に量反応関係の傾向を認めたが、年齢調整後関連はなくなった。高/超高濃度群のn数が少ないため、さらなる検討が必要である。
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