研究課題/領域番号 |
16K09138
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
住居 広士 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (30249528)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 介護保険 / 要介護認定 / 介護サービス |
研究実績の概要 |
介護保険制度における要介護認定基準は、要介護者等と介護サービスの関わり度に相関する介護時間を、施設介護サービスのみを調査して、高齢者ケアタイプを抽出して、それらを標準的な介護サービスであると想定して設計された。要介護認定における心身の障害度のみで介護評価して判定するだけでは、介護現場で要介護者等に提供されている介護状況は把握できない。はたしてそのような要介護度が、要介護者等にとり本当に求められている介護サービスの介護評価であろうか。現在の要介護認定の一次判定ソフトは介護サービスに関連する介護時間を量的介護評価して判定するシステムになっている。それは「一分間タイムスタディ」による介護施設内の調査に基づいたものである。介護保険制度が開始した時点から,要介護認定の一次判定ソフトの判定結果が介護実態と合わないという失望が多く出た。その一次判定ソフトの基礎データとなった1分間タイムスタディによる介護時間を、調査された介護時間と介護実態とを検証して,要介護認定による介護サービスの標準化と専門性を考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
西日本の平成30年豪雨7月により、研究成果を上げることに支障を来した。
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今後の研究の推進方策 |
要介護認定に基づく1分間タイムスタディを,介護施設で働く介護職員の介護サービス業務内容について調査している。従って調査された介護時間は,介護職員における介護労働時間と同じ時間量となるはずである。実際には,介護保険における要介護認定には,介護保険財源からの介護給付費用をどのように分配するかを判断する基準として,介護サービスが要介護者等にどのように提供されているかを客観的な数値である介護時間で推測した。。それが1分間タイムスタディにより介護サービス業務を分析するで得られた介護時間による要介護認定を推定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
西日本の平成30年豪雨7月により研究の執行が遅延した。
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