研究課題/領域番号 |
16K09139
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小林 有美子 岩手医科大学, 医学部, 非常勤医師 (20740765)
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研究分担者 |
福島 明宗 岩手医科大学, 医学部, 教授 (20208937)
佐藤 宏昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40215827)
徳富 智明 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90466219)
山本 佳世乃 岩手医科大学, 医学部, 特任講師 (90559155)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 遺伝性難聴 / 新生児聴覚スクリーニング検査 / 遺伝教育 |
研究実績の概要 |
先天性難聴の半数は遺伝性である。岩手県は難聴児早期発見のための新生児聴覚スクリーニング検査(Newborn Hearing Screening、以下NHS)実施および難聴発見後の体制作りが立ち遅れていた。包括的かつ継続的な聴覚障害児(者)支援には行政との連携による支援体制作りが必要であり、支援者の遺伝への理解が加わることでより充実した支援を提供できると考え、今回、県内難聴児支援者に向けた遺伝教育のための基盤調査研究として遺伝、難聴の知識や関心関心を問い、属性等との関連を検討した。 結果、医療、教育、行政から84名の回答を得ることが出来、かつ県内多職種ネットワーク形成のきっかけとなりえた。 先天性難聴の半数は遺伝性であるが、遺伝性難聴とNHSに関するレヴューではこの事実に基づき、両親、行政担当者、プライマリケア医には遺伝子検査により受けられる利益に関する情報がもっと必要であり、そのためのプログラムが必要であろうと述べている。 今回の結果では遺伝教育ツールに大いに関心を持った群が31例(36.9%)おり、これらは特に難聴児と接することが多い職種であった。 今後今回の基盤調査研究結果を踏まえ、ターゲットを明確にし、有効な教育ツールを利用し、遺伝及び遺伝性難聴に関する教育システムを構築していく方向性が明らかとなったと考える。
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