研究課題
基盤研究(C)
自殺予防を目的とした精神的不調時の援助要請促進に関して、効果的なヘルスコミュニケーションのあり方を実践的に解明することを目的とした。具体的には、メッセージのユーザーテストとヘルスコミュニケーションのアウトカムアセスメントのための評価尺度を開発し、これら評価尺度を用いて、どのようなヘルスコミュニケーションが精神的不調時の援助要請促進に効果的であるかを検討した。さらに、援助要請促進のヘルスコミュニケーションを実社会で適用し、その効果を評価した。
疫学、公衆衛生学、予防医学
本研究は精神的不調時の援助要請促進を目指してヘルスコミュニケーションの開発に取組んだものであるが、ユーザーテストに基づきメッセージを作成し、ヘルスコミュニケーションを実行したのち、メッセージ効果を評価し、改善策を講じるという本研究の一連のながれはあらゆる健康課題に対応するものである。ヘルスコミュニケーションをどのように進めるべきかを表わしたモデル事例として、今後、ヘルスコミュニケーションを行う際に参考になると考えられる。