研究課題
本研究では、課題を解決するために3つの方法を用いて、研究を行った。3つの方法とは、①国立大学血液浄化部門連絡協議会と共同で、全国42国立大学の「急性期病院における維持血液透析患者の周術期管理について」全国規模のアンケート調査②当施設における維持血液透析患者の周術期の透析治療の管理について行った横断研究③全国規模でのDPCデータを用いたデータベース研究による全国規模での治療実態調査①については、やはり全国の大学病院に共通して決まったマニュアルや連絡方法が確立しておらず、治療の重要性は多くの医師が感じているものの、特に経験年数の若い医師などにとっては、負担感を強く感じており、早急に診療科が異なる場合にも介入しやすくなるような工夫が必要であることが明らかとなった。②からは、実際の治療状況を2年間のカルテベースの観察研究で、他診療科に入院している維持血液透析患者は、貧血の管理が不十分であったり、カルシウム・リンといった透析患者特有の管理項目が未測定であるなど、①のアンケート調査で弊害となって実際に、治療管理が不十分な実態が明らかとなった。③のデータベース研究は、現在解析中である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件)
Clinical and Experimental Nephrology
巻: 8 ページ: 10157
10.1007/s10157-020-01866-z
J Pharm Biomed Anal. 2020 May 10;183:113168. doi: 10.1016/j.jpba.2020.113168. Epub 2020 Feb 11.
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Clin Exp Nephrol. 2020 Mar 8. doi: 10.1007/s10157-020-01866-z
巻: 9(1) ページ: 1-5