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2018 年度 研究成果報告書

薬物スクリーニングに最適な抗体分子の三次元構造解析に基づく創出と薬物検出法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09211
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関熊本大学

研究代表者

笹尾 亜子  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80284751)

研究協力者 森岡 弘志  
上田 宏  
山口 佳宏  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード抗薬物抗体 / 組換え抗体 / 薬物スクリーニング / 法医中毒学 / 免疫学的検出
研究成果の概要

本課題では、薬物と薬物に対する抗体がどのように結合しているかを結晶構造解析によって調べ、法医学実務(検屍、解剖)に適した薬物検査法を素早く提供できる体制づくりを目指した。
抗うつ薬フルボキサミン(FLV)をモデル薬物として用い、FLVに対する抗原結合フラグメント(Fab)を調製した。Fabに過剰のFLVを混和し、Fab-FLV結晶を作製した。いくつかの条件で結晶が得られ、今後はそのX線構造解析を行う。また、免疫蛍光センサーであるQuenchbodyを利用したFLV検出法を構築した。この方法は、FLVを含むヒト血清の検査に利用できる事が明らかとなった。

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

法医学が担う実務において、その死因に薬毒物が関与していたかどうかを検査する事は重要である。現在、抗体を使った薬物検査法はよく利用されているが、検査できる薬物が限定的であり、類似化合物に対して擬陽性が起こる事など問題点も多い。本課題では、国内で中毒事例の多い向精神薬の一つであるFLVについて、薬物と抗体の相互作用部位を構造解析によって明らかにする事を試みた。本研究成果である結晶を用いた構造解析の知見は、異なる薬物に対する抗体作製への足掛かりとなるものである。また、本成果である作製したQuenchbodyは、異なる薬物に対する抗体遺伝子を挿入する事で、同様の検出法を直ちに提供できるツールとなる。

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公開日: 2020-03-30  

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