研究実績の概要 |
大麻成分であるカンナビノイド(CB)と構造の類似した化合物が次々に合成され、拡散乱用され、幻覚や異常行動から、危険運転や突然死を惹起し、社会問題化している。初年度はSDラットに合成CB系薬物の1つであるMDMB-CHIMICAを投与し、その生理学的変化(血圧、脈拍、体温)、血液生化学的検査、組織学的検査を観察した。また、危険ドラッグ成分である25B-NBOMeにおいてはゼブラフィッシュにおいて骨格筋の破たんを確認している。これらについて学会発表および論文で報告している。これについては論文として報告している。本年度においてはMDMB-CMICAにおいて約5分間は無動(カタレプシー様)となり、小刺激で「のたうち回る」特異な行動をしめすことからその程度を3段階に分け評価した。これは下記の論文で報告した。Hideyuki Maeda, Erika Nagashima, Yukiko K. Hayashi, Ruri Kikura-Hanajiri, Ken-ichi Yoshida, MDMB-CHMICA induces thrashing behavior, bradycardia, and slow pressor response in a CB1- and CB2-receptor-dependent manner in conscious rats. Forensic Toxicol. 2018 Feb 1。また、第36次会 日本法中毒学会において発表した。
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