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2018 年度 研究成果報告書

脳損傷による老化関連ベータガラクトシダーゼ発現の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09220
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

島田 亮  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10376725)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード細胞老化 / 老化関連酸性ベータガラクトシダーゼ / Cyclin D1 / PCNA / p16 / p21 / p53
研究成果の概要

外傷性脳損傷後細胞老化すると仮説。損傷マウスの大脳皮質の損傷側に、老化関連酸性β-galは損傷後発現が有意に増加した。また、細胞周期マーカーCyclin D1とPCNAの発現は、神経細胞に損傷後4日目に有意に増加した。従って、外傷性脳損傷では脳細胞の細胞周期が一旦活性化されることが確認された。さらに、細胞周期を抑制して老化細胞で発現が増加するp16、p21とp53は脳損傷4日目以降に発現が有意に増加した。従って、外傷性脳損傷では細胞周期が一旦活性化された脳細胞の細胞周期がp16経路とp53-p21経路によって抑制されることが確認された。外傷性脳損傷では脳細胞に細胞老化が生じていると考えられた。

自由記述の分野

法医病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

外傷性脳損傷はアポトーシスなどにより神経細胞死を生じる。一方、老化細胞が炎症性サイトカインや細胞外マトリックス分解酵素などの分泌性タンパク質を発現し、生体に傷害をもたらす。老化細胞は老化細胞マーカーの発現と共に、一旦活性化された細胞周期の抑制を特徴としている。本研究では、外傷性脳損傷後に神経細胞死や炎症をきたす機序に細胞老化が関係していると分かった。細胞老化の抑制は神経細胞を保護する可能性が示唆された。また、老化関連酸性ベータガラクトシダーゼ測定キットを用い、脳損傷を診断することができると示唆され、法医学的及び病理学的診断に寄与できた。

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公開日: 2020-03-30  

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