研究課題
1.肝癌合併糖尿病患者で、肝癌治療後の糖尿病治療法や血糖コントロールと種々の肝がん関連項目を調査し、死亡と関連する因子を解析した。本結果について論文を作成し、投稿準備中である。2,経口血糖降下薬を服用中の糖尿病患者にアンケートを実施し、治療満足度と関連する因子を抽出した。従来報告のあったHbA1cや医療費負担度、大血管症の有無のほかに、食事時間の不規則性、仕事時間の不規則性、SGLT2阻害薬の使用といった因子が抽出された。本結果についてEJ誌に発表した。さらに1年後にもアンケートを実施し、縦断研究を解析中である。3.糖尿病患者では、発癌率が高い。県立西宮病院が実施している「Nishinomiya Study」に参加し、当院のデータを含めて、発癌と関連する薬剤について前向き観察研究を実施中である。中間解析結果について、日本糖尿病学会および欧州糖尿病学会において発表を行った。4.昨年「高齢者での糖尿病発症予防のために必要な腹囲減少率」について論文発表を行ったが、さらに「低アディポネクチン血症患者における糖尿病発症予防のための血中アディポネクチン濃度の上昇レベル」について検討し、JES誌に論文発表を行った。5.筋強直性ジストロフィーは糖尿病の発症リスクが高く、特に高齢糖尿病患者では本疾患を併発していることがある。筋強直性ジストロフィーの耐糖能異常について、「Myotonic Dystrophy:Disease Mechanism, Current Managementand Therapeutic Development」という英文教科書において「Chapter 9: Glucose Intolerance in Myotonic Dystrophy」を執筆し、出版した。
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