研究課題/領域番号 |
16K09257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
内藤 俊夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (10365570)
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研究分担者 |
古庄 憲浩 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10346786)
大塚 文男 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40362967)
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (70263910)
森田 浩之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90252147)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 不明熱 / 高齢者 / 赤沈 / 炎症マーカー / PET検査 |
研究成果の概要 |
本邦で初めて不明熱のについて前向き多施設共同研究を行った。 16施設から古典的不明熱と診断された141名を登録し6ヵ月後に調査を行った。最も多い年齢層は65-79歳であった。原因疾患では非感染性炎症性疾患が最多だった。6ヶ月の調査期間後も、21.3%の患者では原因不明であった。不明熱の原因と年齢・予後とは有意な関係があった。 また、最終的にも原因が不明な患者では、赤沈の検査の実施率が高かった(p = 0.041)。 赤沈、CRPなどの炎症マーカーと、原因疾患、予後との関連を解析し、その臨床的意義を明らかにした。不明熱患者の診療において真に想起すべき疾患、選択するべき検査を明らかになった。
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自由記述の分野 |
総合診療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究により、赤沈、CRPや血清プロカルシトニンなどの炎症マーカーと、原因疾患、予後との関連を統計学的に解析し、その臨床的意義が明らかになった。さらには実際に不明熱患者を6ヵ月間経過観察することにより、不明熱患者の診療において真に想起すべき疾患、選択するべき検査を明らかになった。高齢化や医療体制の変化、検査の進歩などにより、不明熱の原因疾患は変遷していく。この変化を捉え、想起すべき疾患や診断に有用な検査を継続して集計・発表することは大変有意義である。この研究により不要な検査が減少し、医療費の削減に寄与すると思われる。
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