研究課題/領域番号 |
16K09260
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
清水 聰一郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (10385031)
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研究分担者 |
羽生 春夫 東京医科大学, 医学部, 教授 (10228520)
上野 竜一 東京医科大学, 医学部, 講師 (20384951)
今林 悦子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, 室長 (30406491)
平尾 健太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (40516639)
櫻井 博文 東京医科大学, 医学部, 教授 (60235223)
長田 卓也 東京医科大学, 医学部, 講師 (60297281)
松田 博史 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, センター長 (90173848)
金高 秀和 東京医科大学, 医学部, 講師 (90385021)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | リハビリ / 運動介入 / 高齢者 / 認知機能 |
研究実績の概要 |
現在までに特別養護老人ホーム入居者に対する1年間の運動介入を終了した.運動介入の方法については,入居者のADL,認知機能に合わせた介入法を模索した. 特別養護老人ホーム入所中の36例 (男性:15例,女性:21例,年齢:83.3±6.9)を対象とした.運動介入群18例(男性:8例,女性:10例,年齢:80.6±7.1),非介入群18例(男性:7例,女性:11例,年齢:85.9±5.6).週2回40分程度の運動介入を3ヶ月施行した.運動能力評価項目として握力,5回立ち座り,認知機能評価としてMMSE,GDSを施行した. 運動介入前の評価では運動介入群:利き腕握力14.7±5.5kg,5回立ち座り28.5±16.0秒(介助あり44%,介助なし11%,施行不可44%),MMSE15.6±8.8,GDS7.7±3.3.非介入群:利き腕握力12.4±4.9kg,5回立ち座り26.5±14.7秒(介助あり61%,介助なし22%,施行不可17%),MMSE13.9±6.5,GDS6.0±4.0.各項目に有意差を認めなかった。 3ヶ月後の評価では運動介入群:利き腕握力12.9±5.2kg,5回立ち座り37.3±23.5秒(介助あり50%,介助なし44%,施行不可6%).MMSE15.8±8.5(p=0.23),GDS6.8±3.9(p=0.11)と前後で5回立ち座りにおける介助量の有意な改善を認めた(p=0.07).非介入群:利き腕握力10.5±6.2kg,5回立ち座り29.9±24.3秒(介助あり55%,介助なし28%,施行不可17%).MMSE13.0±7.1(p=0.02*),GDS5.2±3.4(p=0.22)とMMSEで有意な改善を認めた. 特別養護老人ホーム入所者への3ヶ月間の運動介入では,介入群において介助量の改善,非介入群においてMMSEの改善を認めた.運動介入の方法,期間,評価法についてはさらなる検討が必要と考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
施設入所者に対する運動介入は予定通り終了した. 当科外来での運動介入においては,患者リクルートをしている段階である.しかしながら,大学病院内敷地での場所確保がなかなかうまく行かず,敷地外で場所を探すか検討中である. また,地域高齢者に関しては,地域行政,地域連携医師と摺り合わせを開始している.
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今後の研究の推進方策 |
現在終了しているのとは他施設での運動介入を開始できるようで開始s. しかし,今後最も力を入れるのが外来,地域高齢者に対する運動介入である.
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次年度使用額が生じた理由 |
人件費,場所の使用料に充てる予定である.
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次年度使用額の使用計画 |
残額が少額で次年度の研究費と併せて人件費,場所の使用料に充てるため.
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