研究課題/領域番号 |
16K09263
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
早坂 信哉 東京都市大学, 人間科学部, 教授 (60406064)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 温泉 / 介護 / 医療費 / 入浴 / 熱海市 / 特定健診 |
研究実績の概要 |
熱海市、熱海市医師会と連携して、調査票の作成、ならびに調査連携体制の確立、データ作成、海外における温泉療養の研究実施の実際についての情報収集を行った。また、研究倫理審査を受け、許可された。 1. 調査票・調査説明文の作成 :熱海市の温泉配湯情報では得られない温泉の設置状況、温泉利用頻度、入浴時の水温、水位などの温泉入浴に関する詳細な情報を収集するための調査票を作成した。健康関連 QOL(quality of life)指標である EQ5Dを利用予定であったが、研究実施委員会にて、調査参加者への回答の負担が大きいとの意見から、負担の少ない主観的健康感のスコア化へ変更した。 2. 研究実施委員会の実施、調査連携体制の確立、データ作成:熱海市役所、熱海市医師会の関係者も含めた研究実施委員会を平成28年7月に開催し、医療機関への調査票の配布、回収、一般市民への調査依頼の方法、回収後の調査票の回送方法等を確認、調整した。その後の調整・打ち合わせはメール、電話等で行った。 併せて温泉の配湯情報、介護保険の情報、国保医療費情報についてのデータリンク方法の確認を行った。介護と温泉配湯情報についてはデータの紐づけを行いデータベースを作成した。 3. 海外研究者との検討:海外で多くの温泉療養に関する研究論文を発信しているフランスのCNETh (Conseiller National d' Exploitants Thermauxフランス全国温泉療法開発評議会)、AFRETH (Association francaise des recherches thermalismesフランス温泉療法研究協会)へ赴き本研究実施に関する検討を行った。 4. 東京都市大学医学研究倫理審査委員会に平成28年11月に研究の倫理審査を申請し、若干の修正を経て平成29年1月に研究実施の許可を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
熱海市、熱海市医師会と連携して、調査票の作成、ならびに調査連携体制の確立、データ作成を行った。研究倫理審査を受け、許可された。ほぼ予定通りである。平成28年度末に行う予定であった調査票の印刷、配布は健診実施のスケジュールから平成29年4月末に行う予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
特定健診と合わせて調査票の配布、回収を予定通り行う。特定健診の結果が出たところで、回収した調査票による温泉利用頻度や水道水入浴状況、熱海市の温泉の配湯情報と、特定健診項目、国民健康保険加入者については 2年間分の医療費、介護保険の要介護状態の情報を各個人ごとでリンクさせ、解析を行う。 1. 特定健診の実施 :平成 29 年 6 月~9 月で各住民がそれぞれ熱海市医師会所属の医療機関にて特定健診を個別で受診する。特定健診の測定項目に関する情報は熱海市に集約される。 併せて特定健診受診時に平成28年度に作成した調査票を合わせて配付して自記式調査を行う。これによって詳細な温泉利用状況や水道水入浴状況、健康関連QOL指標としての主観的健康感情報を取得する。 2. 調査票情報の入力作業:調査票は 3,500 票程度の紙ベースとなるため、外注などを活用して調査票情報をパソコン入力して電子データ化を行う。 3. 他の個人情報とのリンク作業 :調査票による温泉利用頻度や水道水入浴状況、熱海市の温泉の配湯情報と、特定健診項目、国民健康保険加入者については2年間分の医療費、介護保険の要介護状態の情報を各個人ごとでリンクさせる。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度購入予定だったノートパソコンについて、購入時期がパソコン機種モデル更新時期と重なり、適切なパソコンが入手できなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
パソコンについては平成29年度中に購入予定
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