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2017 年度 実施状況報告書

進行がんにおけるQOL層別化ツールの確立と新規シンプトンマネジメント法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K09274
研究機関公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター

研究代表者

坂元 直行  公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員(移行) (40547981)

研究分担者 岡山 哲也  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30636535)
石川 剛  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372846)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードQOL / 進行がん / 疾患特異的QOL / シンプトンマネジメント
研究実績の概要

がん治療の多くは苦痛を伴いがちで、ただ辛いことを繰り返すだけでは患者の満足度は低い。根治が望めないような進行がんの治療においては、延命効果に加え、生活の質(QOL)の向上につながるシンプトンマネジメント法の確立が早急な課題とされている。こうしたシンプトンマネジメントを、どのような患者を対象として、どのような時期に介入すべきか、などの視点から検証する必要がある。そこで、①進行がん患者のQOL層別化ツールを確立すること、②これを用いて、どのようなタイミングで介入すれば、健康関連QOLの維持・改善やがん関連症状の予防・軽減につながるのか、ということを探索し、新規シンプトンマネジメント法の開発基盤を確立することが本研究の目的である。
これまでに、進行消化器がん患者では、包括的QOLにおいて健康関連QOLが占める割合が比較的高く、また、疾患特異的に健康関連QOLが変動することを我々は見出している。これに加えて、食欲不振や全身倦怠感などの進行がんに特徴的な症状が末梢血における特定のサイトカインレベルと相関しており、健康関連QOLと特定の免疫機能パラメーターが相関関係にあることも見出している。現在、wearable deviceを用いたがん患者のQOL評価に取り組んでおり、これらのデータを集積し、疾患特異的QOLの層別化を客観的に行えるツールの確立を目指している。今後、進行消化器がん患者の臨床データをさらに集積し、包括的QOLに大きく影響を与える疾患特異的QOLを層別化して評価できる分類指標について検証を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

疾患特異的なQOLの変化をとらえるために解析対象の患者を絞り込む必要があり、当初の予定より少し遅れている

今後の研究の推進方策

進行がんにおけるQOL層別化に関する提案について、論文作成にとりかかる。進行がん患者を対象としたシンプトンマネジメントをどのような患者を対象として、どのような時期に介入すべきか、などの視点から検証をすすめるとともに、新規シンプトンマネジメント法の開発基盤を確立するため、引き続いて臨床データを集積する予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)各種血清バイオマーカーを測定する際の物品には使用期限があり、臨床検体の集積が完了するまで、これらの購入を延期すべきと判断したため

(使用計画)
臨床検体の集積が完了した際に、各種血清バイオマーカーを測定する物品を購入する予定である

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公開日: 2018-12-17  

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