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2018 年度 研究成果報告書

びまん性胃癌におけるRhoA遺伝子変異の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09279
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関東京大学

研究代表者

成田 明子  東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (30772917)

研究分担者 平田 喜裕  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10529192)
木下 裕人  公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (50645322)
早河 翼  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60777655)
研究協力者 小西 満  
畑 昌宏  
坪井 真代  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードびまん性胃癌 / 印環細胞癌 / 遺伝子 / 分化
研究成果の概要

びまん性胃癌にみられるRhoA遺伝子変異の役割を明らかにするために、RhoA Y42C変異を任意に誘導できる系統(LSL-RhoAY42C)を樹立し、TFF1-cre系統と交配して、胃粘膜特異的にRhoAY42Cを誘導した。24週までの検討では印環細胞癌の発生はみられなかった。また胃底腺の分化については野生型とほぼ同程度であった。一方E-cadherinのノックアウトでは一過性に印環細胞癌が発生したが、持続的な増殖はみられず扁平上皮に置換された。RhoAY42C変異の追加による表現型の悪化はなかった。
これらの研究結果はRhoA遺伝子変異はびまん性胃癌のドライバー変異ではないことを示している。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

予後不良癌の代表であるびまん性胃癌の発生機序は十分に解明されていない。近年のゲノムワイドな遺伝子変異解析により、E-cadherinに加えRhoA変異が特徴的にみられることが分かったがその発癌に果たす役割は十分に解明されていなかった。本研究は世界で初めてRhoA変異をマウス胃粘膜に導入しその意義を動物モデルで検討したものである。RhoA変異単独で発癌しなかったという結果は、びまん性胃癌の進展度別遺伝子変異プロファイルにおいてRhoA変異が早期には少ないとする最近の研究結果に合致する有用な結果といえる。

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公開日: 2020-03-30  

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