研究課題
本研究は、胃癌の臨床検体を3次元初代培養・バンク化し、従来型のマウス発癌モデルと融合させ胃癌の腫瘍・宿主因子を明らかにし、胃癌診療のトータルスクリーニングシステムを確立することが目的である。昨年度に引き続き、3次元初代培養と、バンク構築を継続した。三次元初代培養を用いたマウスへの異種移植片モデルに関しても実験を開始した。また3次元初代培養の系を用いて阻害薬を用いたスクリーニングを行った。さらに胃癌組織での次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子変異検索を独自に遺伝子パネルを作成して行った。
3: やや遅れている
早期胃癌ESD症例が多く、進行胃癌での3次元初代培養とバンク構築の対象症例が少ないため。
オルガノイド腫瘍をマウスにXenograftし、マウスに阻害薬スクリーニングで同定された阻害薬を投与して抗腫瘍効果の判定を行う。次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子検索、In vitroでの分子生物学的検討により、抗腫瘍効果発現のメカニズムを検索する。
研究室内に利用できる材料があり、物品費の支出が抑えられたため。次年度に予定していた物品費で使用する計画。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
BMC Gastroenterology
巻: 17 ページ: 145
10.1186/s12876-017-0706-6