研究課題/領域番号 |
16K09297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
大島 忠之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00381814)
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研究分担者 |
三輪 洋人 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80190833)
渡 二郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10311531)
福井 広一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60378742)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 機能性消化管疾患 / 細胞間接着装置 / タイト結合 / クローディン |
研究成果の概要 |
機能性消化管障害の患者および対照者において消化管粘膜バリア機能を評価するために内視鏡下にカテーテルを挿入し,粘膜に直接プローブを接触させてアドミタンスを測定した.食道のアドミタンスは,胃や十二指腸に比べて低値であり,バリア機能が高いことが明らかとなった. 食道では,CLDN1とCLDN4が重要であるが,それらの蛋白発現量のみではバリア機能を示すことが出来ないことが明らかとなり,顆粒層にみられる点状,ひげ状に染色されるCLDNの発現がバリア機能に重要であると考えられた.また機能性ディスペプシア(FD)では,十二指腸下行脚の粘膜内に肥満細胞と好酸球の浸潤が多いことが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管は粘膜上皮によって体内と体外を分け,体内への異物侵入を制御する重要な機能を担っているが,種々の疾患でこのバリア機能が障害される病態が指摘されている.しかし,このバリア機能異常を客観的に評価する方法は限られ,簡便な検査法の開発が望まれている.本研究では,その簡便な検査法として内視鏡下にプローブを挿入することで消化管粘膜のバリア機能を評価する手法の確立を目指した.消化管の各臓器で生理的な粘膜バリア機能が異なることが明らかとなり,種々の病態でこのバリア機能の障害があることが明らかとなった.今後この測定法が,多くの病態における消化管機能検査として有用な新たな検査法となることが期待される.
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