研究課題/領域番号 |
16K09298
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
三輪 洋人 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80190833)
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研究分担者 |
大島 忠之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00381814)
富田 寿彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60388824)
近藤 隆 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90594870)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 非心臓性胸痛 |
研究実績の概要 |
心臓由来でない胸痛である非心臓性胸痛(Non Cardiac Chest Pain; NCCP)は欧米では非常に大きな医学的・社会的話題となっているが、我が国では注目度が低く、その実態や病態についての報告はほとんどない。我が国においても欧米と同様にNCCP患者は相当数いると推測されるがその実態は全く明らかでない。NCCPは多くの医療資源を費やすため、その我が国での実態を明らかにし、広く医療者、患者に啓発することは医療資源の効率的抑制に寄与する可能性が高い。そこで、NCCPの我が国での有病率に関する大規模疫学調査を行い、また実際のNCCP患者に食道機能検査を行うことで我が国のNCCP患者の病態の特徴を調べることを目的としている。一方で、インターネットを用いた疫学調査は、community baseの大規模な疫学調査を行うことができ、さまざまな方法論的な改良で、その信頼性は大きく高まっている。今回,インターネットを利用し,1万人を対象として大規模疫学調査を行った。具体的には我が国のNCCPの有病率(prevalence)と,その程度,頻度,胸痛に対する精査の状況,生活の質(QOL)などの病態疫学的な詳細に関し,独自に開発した質問表を用いて調査した。現在,上記施行済みの大規模データを詳細に解析中の段階である。その次に,当院の消化器内科、循環器内科、もしくは救急外来を胸痛で受診し、心臓疾患が否定されたNCCP患者に対し食道生理機能検査を行い、我が国におけるNCCPの実態を解明する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既に、我が国のNCCPの有病率(prevalence)と、その程度、頻度、精査の状況、QOLなどの病態疫学的事項を、1万人規模の疫学調査をインターネットを用いで施行を行っており、進捗状況としては順調に進展していると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
上記施行済みの大規模データの詳細な解析を行うとともに、消化器内科、循環器内科、もしくは救急外来を胸痛で受診し、心臓疾患が否定されたNCCP患者に対し、食道生理機能検査を行い、我が国におけるNCCPの実態を解明したい。
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