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2019 年度 研究成果報告書

PIPポリアミドを用いた血中循環腫瘍DNA濃縮による高感度遺伝子型判定法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09333
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関千葉県がんセンター(研究所)

研究代表者

傳田 忠道  千葉県がんセンター(研究所), 消化器内科, 部長 (90466053)

研究分担者 渡部 隆義  千葉県がんセンター(研究所), がん研究開発グループ, 研究員 (60526060)
奥村 和弘  千葉県がんセンター(研究所), がんゲノムセンター 実験動物研究部, 研究員 (80584680)
永瀬 浩喜  千葉県がんセンター(研究所), がん遺伝創薬研究室, 研究所長 (90322073)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードPIポリアミド / KRAS変異 / ctDNA / リキッドバイオプシー / 大腸がん
研究成果の概要

KRAS変異アレルに特異的に結合するPIポリアミドにビオチンを付加した複合体によって、KRAS変異アレルを濃縮する技術を開発し、その有用性を大腸がん患者由来ctDNAを用いて検討した。がん組織でKRAS変異型を確認した21例の大腸癌患者の保存血清由来のデジタルPCRによる変異アレルの検出率は、ステージⅣの症例では濃縮前後ともに81.8%であった。一方、ステージⅠ/Ⅱ/Ⅲの症例では濃縮前の検出感度10%、濃縮後では80%であり、有意に検出率が向上した。PIポリアミドを用いることで大腸がん患者由来のKRAS変異アレルの検出率が向上することが確認された。

自由記述の分野

大腸がん化学療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、膵臓がんや大腸がんで高頻度に変異を起こすRAS遺伝子の変異を標的とした新規技術である。RAS遺伝子の二本鎖DNAの変異配列に特異的に結合し、二本鎖の状態で変異DNAを集めることができるPIポリアミドを合成し、患者血清由来DNAからRAS変異二本鎖DNAを濃縮することに成功した。これまで血液の中のがんの変異DNAを検出することは困難であったが、本技術を用いることで、二本鎖の状態でRAS変異DNAを抽出し、非常に高い感度でがん細胞由来のDNAを検出でき、ステージ1や2の早期のがんでも診断ができることが明らかとなった。この技術は再発がんや早期がんスクリーニング技術などに応用が可能である。

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公開日: 2021-02-19  

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