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2016 年度 実施状況報告書

マクロファージ遊走阻止因子(MIF)-CD74系による肝発癌促進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K09339
研究機関群馬大学

研究代表者

堀口 昇男  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10550022)

研究分担者 山田 英二郎  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60645563)
柿崎 暁  群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80344935)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードMIF / 肝発癌
研究実績の概要

我々は、メタボリック症候群の発症に重要なマクロファージ活性化のメカニズムを解明するため、マクロファージの集積/活性化に関与し、自然免疫と獲得免疫の両免疫に作用、また、ヒトのメタボリック症候群で血中濃度が上昇することが報告されている “マクロファージ遊走阻止因子(MIF: macrophage migration inhibitory factor)”に着目し、高脂肪食負荷(24週間)でMIF-KOでは、肝臓の炎症が軽度にあるにもかかわらず肝線維化が亢進されること、肝脂質沈着は増悪することを明らかにした。
この過程において、我々は、“72週間の高脂肪食負荷でMIF-KOではメタボリック症候群類似の、体重増加、脂肪肝を呈するにも関わらず、肝発癌は抑制されるという知見”を得た。この結果をもとに、“MIF-CD74系によりマクロファージが活性化されることが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)における肝発癌に関与するという知見を得ている。
そこで我々は、MIF(MIF-CD74系)の肝発癌促進メカニズムをin vivoおよびin vitroで研究をすすめている。また、今回のモデルに加えて、短期間で肝発癌を惹起するdiethylnitrosamineによる肝発癌モデル(Oncogene. 14;21:1791-9, 2002)、マウス肝発癌にプロモーター作用のあるフェノバール投与(単独およびdiethylnitrosamine併用)、我々が報告したマウスNASH発癌モデルのdiethylnitrosamineによる肝発癌誘導+MCD食(Carcinogenesis 32:576-83,2011)で解析をすすめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

MIFが肝発癌を促進するという結果は得ており、既にそのメカニズムの解析を開始している。

今後の研究の推進方策

現在の研究をすすめ、学会発表、論文での公表を行う。

次年度使用額が生じた理由

マウスの負荷実験をおこなっており、解析に時間および費用がかかるため。

次年度使用額の使用計画

得られた検体を用いて解析を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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