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2018 年度 研究成果報告書

低分子量ストレス蛋白質、HSP22による原発性肝がんの増殖・転移能の分子制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09350
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

小澤 修  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90225417)

研究分担者 安田 一朗  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00377673)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード肝細胞癌 / 低分子量 / ストレスタンパク質 / HSP22 / 細胞運動
研究成果の概要

ストレス蛋白質は、熱や化学物質などのストレスにより組織・細胞内に誘導される一群のタンパク質の総称である。肝細胞がんにおける低分子量ストレス蛋白質の役割の詳細は明らかとされていない。本研究では、肝がん細胞における低分子量ストレス蛋白質のひとつであるHSP22およびその分子機序を検討した。本解析により、HSP22が肝がん細胞において、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ/Aktの細胞内情報伝達系を阻害し、その遊走を抑制することを明らかとした。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

低分子量ストレスタンパク質が具体的にどのような機構で肝がん細胞の増殖、進展を制御しているかについて明らかにした報告は私共のHSP27及びHSP20に関するこれまでの研究以外にはない。本研究においてHSP22が肝がん細胞の遊走を抑制的に制御しているという結果は全く新たな知見である。加えて、HSP22の分子標的がホスファチジルイノシトール3-キナーゼであることも見い出せたことより、低分子量ストレスタンパク質を標的とした新たな肝細胞がん治療法、特に肝がんの転移に対する治療法の確立に大いに資すると考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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