研究課題/領域番号 |
16K09355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
杉本 和史 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60378370)
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研究分担者 |
江口 暁子 三重大学, 医学系研究科, 特任講師(研究担当) (00598980)
白木 克哉 三重大学, 医学系研究科, 連携教授 (90263003)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 脂肪肝 / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
脂肪肝(NAFLD)患者では疫学的に動脈硬化を有する例が多いことが示されているが、脂肪化肝細胞が動脈硬化形成にどのような役割を果たすかは明らかになっていない。今回の研究では脂肪化肝細胞より分泌された細胞外小胞(EV)が血管平滑筋細胞の炎症、アポトーシス、遊走関連遺伝子の発現を増強させることと平滑筋細胞の遊走能を増強させることを示した。これにより脂肪化肝細胞がEVを介して動脈硬化を発症させる機序が示された。
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自由記述の分野 |
肝臓病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLD患者では健常者に比べて死亡率が高く、その死因の第一位は心血管イベントであることが知られているが、これまで脂肪化肝細胞と動脈硬化の直接的な関連は示されていなかった。今回の研究は脂肪化肝細胞が細胞外小胞を介して血管平滑筋に働きかけ動脈硬化病巣を形成することが示された。この機序を抑制することでNAFLDにおける動脈硬化を抑制し、死亡率を下げる可能性が示唆された。
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