• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

SVR症例におけるマイクロRNAを用いた肝発がんリスクマーカーの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K09369
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

榎本 大  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20423874)

研究分担者 村上 善基  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00397556)
河田 則文  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30271191)
田守 昭博  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30291595)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードC型肝炎
研究成果の概要

C型慢性肝疾患において直接作動型抗ウイルス薬(DAA)によるウイルス学的著効(SVR)後の組織学的改善を評価した。51例のSVR後の肝生検において、炎症(A0/A1/A2/A3)は18/24/8/1例、線維化(F0/F1/F2/F3/F4)は3/20/15/9/4例であった。20例のpaired肝生検では、A因子は1.3±0.6→0.7±0.9と有意に改善(p = 0.0043)、F因子は1.8±1.0→1.7±1.3と変化がなかった。現在、マイクロアレイ解析の結果、肝線維化、肝発がんに関与していると想定されるマイクロRNAの血中での変化を、リアルタイムPCRを用いて定量的に解析中である。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国には500万人以上の慢性肝疾患患者が存在するが、その数は非アルコール性脂肪肝炎の増加に伴い増え続けている。また慢性肝疾患の終末像である肝硬変からは、例え肝炎ウイルスが制御されたとしても年率3~7%の割合で肝発がんが起こると考えられている。肝発がんは肝の壊死・炎症と線維化に密接に関係しており、肝線維化に関連するバイオマーカーの探索から肝発がんの機構を明らかにし、発がん高リスク患者を囲い込もうとする本研究の学術的意義は非常に高い。慢性肝疾患の制御は公衆衛生上も大変重要な国民的健康問題であり、臨床的にこれに利用可能なバイオマーカーを開発することが出来れば社会的に貢献できる可能性がある。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi