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2018 年度 研究成果報告書

メチローム・クロモゾーム解析に基づく肝癌転移関連分子の同定と臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09382
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関近畿大学

研究代表者

西田 直生志  近畿大学, 医学部, 准教授 (60281755)

研究協力者 工藤 正俊  
海道 利実  
田中 真二  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード肝細胞癌 / 転移 / ゲノム / エピゲノム / クロモゾーム / 化学療法
研究成果の概要

肝癌切除例のゲノム、エピゲノム、クロモゾームの包括的解析から肝癌組織をサブクラス分類し、術後に転移再発が生じやすいサブクラスと、その遺伝子変化の特徴を明らかにした。次に、その遺伝子変化の特徴を基に、転移再発を予測する分子スコアリングを確立した。このスコアは、肝癌の肝移植例のコホートにおいて、移植後の転移再発と関連した。また、公共データベースThe Cancer Genome Atlasに登録されている肝癌治癒切除例において、今回開発した分子スコアを検討したところ、肝切除後の無再発生存期間と関連した。肝癌遺伝子変化の統合解析により確立した肝癌の分子スコアリングは、転移再発予測に有用である。

自由記述の分野

消化器内科学、肝臓病学、臨床腫瘍学、分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、肝癌の薬物療法は急速に発展し、肝動脈塞栓術(TACE)の奏効率に近づいている。一方、TACEは肝機能を悪化させるため、TACE後の転移再発のリスクの高い群では薬物療法を先行させるべきとの考えが広がっている。しかし、現在、TACE後の転移再発を予測することは困難である。さらに、肝切除においても、転移再発のリスクの高い群ではアジュバント、ネオアジュバントとしての薬物療法の適応を考慮すべきである。本研究成果は、肝癌転移再発の高リスク群を同定する分子スコアの開発であり、肝癌のマネージメントにおける意義は大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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