研究課題/領域番号 |
16K09385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
鳥村 拓司 久留米大学, 医学部, 教授 (60197986)
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研究分担者 |
中村 徹 久留米大学, 医学部, 講師 (30341332)
矢野 博久 久留米大学, 医学部, 教授 (40220206)
岩本 英希 久留米大学, 医学部, 助教 (40529541)
山本 健 久留米大学, 医学部, 教授 (60274528)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肝細胞癌 / 多中心性再発 / DNAメチル化異常 / 非癌部肝組織 |
研究成果の概要 |
肝細胞癌は根治させても、多中心性の再発を繰り返し進行していく。 本研究は、非癌部肝組織のDNAメチル化異常を解析し臨床において肝細胞癌の多中心性再発の予測を可能にすることを目指した研究である。肝細胞癌症例の非癌部肝組織からDNAを採取し術後5年以上無再発症例群:22例と術後2年以内に多中心性発生様の再発を来した症例群 (早期再発群)26例の非癌部肝組織のDNAメチル化レベルに差を認めるCpGサイトを8遺伝子領域10箇所で同定した。これら10サイトのメチレーションレベルを用いた主成分分析により、無再発群と早期再発群を識別することが可能であった。
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自由記述の分野 |
肝臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は肝細胞癌の多中心性再発予測を可能にすることを目指した研究である。無再発群と早期再発群のDNAメチル化レベルの差を検定した結果両群間で差を認める部位を8遺伝子領域10箇所に同定した。これら10箇所のメチル化レベルを用いた分析により、無再発群と早期再発群の識別が可能であった。8遺伝子には転写因子、シグナル伝達分子、細胞増殖関連分子などが含まれていた。以上から、同定した非癌部肝組織のDNAメチル化領域のメチル化レベルは肝細胞癌の根治切除後の多中心性再発を予測する有用なマーカーになり得ること。さらにその領域に位置する遺伝子群は、多中心性再発の原因の遺伝子候補となり得ることが示唆された。
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